team柊インタビュー
みんな、いい意味で予想を
裏切ってくれました。
――それぞれのキャラクターの印象は?
岡本:辰己は、アシメントリーな前髪がポイント。常に余裕のあるタイプで、歌のレコーディングでもそれを求められるので、なかなか大変です。リーダーとしては、メンバーに厳しく当たるより、己の高いパフォーマンスを見せることで全体のレベルを上げていこうと考えているのではないかと思います。
KENN:先を見据えた感じが、大人っぽくてカッコイイですよね。
内田:辰己の後ろにいることが多い申渡には「会計係」的なイメージを抱いています。分析力に長けていて、メンバーを支えて輝くタイプかな、と。
岡本:チーム曲の雄馬くんの歌声、好きだなあ。
内田:ありがとうございます。申渡なら、チームの幅が広くなるようにって考えて歌うと思ったんです。5人いたら、ぶっ飛ぶ人もいるし、それを支える人もいるだろうなって。
興津:ぶっ飛び担当は、戌峰ですね。フリーダムで、ポンコツです。これでも「スター性がある」と言われているので、たぶんまだ原石なんでしょう。時代が追いついていないんです!
KENN:戌峰の明るさは世界を救うと思いますよ。
岡本:興津さんの即興ソングがすばらしいんですよ。
興津:台本には音符マークが記してあるだけで「適当なメロディで歌ってください」と言われました。どうやら1回きりではないらしく……どうか譜面をください!
KENN:虎石はチャラチャラしてるけど、面倒見も良く、自分なりにチームのことを考えている男です。
興津:戌峰は、大変お世話になっています(笑)。
松岡:卯川も(笑)。
内田:人と人の関係をつなぐコミュニケーション担当という感じですよね。
KENN:誰のこともほっとけないんですよ。女性に対しても「みんな好き」という感じ。
ソロのキャラソンに「片思い?バカだな、抱きしめるよ」ってフレーズがあって……。
一同:ひぇーっ!
KENN:ただみんなに笑顔になってもらいたいだけだという、天然のスター性があるんだと思います。
興津:(公式サイト掲載のキャラクター相関図を見て)戌峰はそんな虎石のことを「カッコイイ!」と思っているようです。
KENN:マジで!?
興津:わっ、虎石と同じリアクションしてる!?
KENN:ほんとだ、シンクロしちゃった! というか相関図なのに、なんで虎石は会話しちゃってるの。
岡本:この相関図、よく見るとおもしろいですね。
興津:戌峰は卯川に「意味分かんない」ってキレられてるし。
松岡:卯川は凶暴なチワワみたいな子なんです。
岡本:わかる! 笑顔で黙っていれば可愛いのにね。
松岡:キャンキャン吠えてケンカを売って、結局、まわりに助けられるという。登場早々、team鳳に噛み付きますからね。
KENN:あの場面は、おもしろかったな。虎石も、これまで幼なじみの愁と一体どんなケンカをしてきたんだろうと思わせるものがあって(笑)。
松岡:性格的には難がありますが、チームの力を信頼して、ひとつの舞台をつくりあげようという思いがあるところは好きです。
KENN:辰己への尊敬ぶりを見ても、情熱的な子なんだなって思う。
――「team柊」の魅力をどんなところに感じていますか?
KENN:team鳳が切磋琢磨しながら進んでいくのに対して、team柊はもともと個々の能力値が高いので、全員でパフォーマンスすると、既に完成しているようなプロっぽさがありますね。
内田:あれほど綾薙の伝統を守ろうとしている柊さんが、なぜ、戌峰をメンバーに選んだのかは気になりますが(笑)。
興津:きっと、優等生たちの中に「天然」の戌峰を放り込むことで、何か新しい発見をさせようとしたんですよ。
岡本:才能にあぐらをかかないところもいいですよね。僕、最初は、こんなに人間味のあるメンバーたちだと思っていませんでした。申渡はもっとクールで、虎石は軟派な男だと思ったし。みんな、いい意味で予想を裏切ってくれたんです。
KENN:結局、みんな、ミュージカルが好きなんだなって思います。性格は違えども、同じ頂点を目指して、純粋で全力! ポスターに使われているキャッチコピー「夢を諦める方法なんて、知らない――」ってセリフ、いいですよね。
松岡:限界を感じさせない言葉ですよね。
岡本:これが星谷のセリフだと思うと脅威ですが、我々も負けていられません!
――ところで、綾薙学園に通ってみたい方はいますか?
一同:いやいやいや!
岡本:きっと、内田くんが! キャラソンも踊りながらレコーディングしていたという噂を聞きました。
内田:あー! それはまあ、乗った方が楽しく歌えるかなって。ミュージカル学科は遠いお話です。
岡本:現実問題、学費はいくらかかるんでしょうね。
KENN:想像もつかないですね。制服も銀糸とかで作られていそう。
岡本:まあ、僕らの中では、戌峰だけはお金持ちじゃないんじゃないか説がありますけど(笑)。
――ご自身のミュージカル体験を教えてください。
興津:出演が決まってから、テレビで宝塚を見ました。ミュージカルって全編歌いっぱなしだと思っていたのですが、意外とそうじゃないものもあるんだなーって発見がありましたね。
岡本:ときどき見に行くのですが、本当にみんなで力を合わせてひとつの舞台を作り上げているし、あと、メロディに乗せると感情がわかりやすく心に突き刺さってきて、歌の力ってスゴイなって思います。
内田:声優の仕事を始める前に、友だちがやっているミュージカルの舞台に参加したことがあります。作中で「まー」という発声練習が出てきて、僕もやったなーと思い出しました。
松岡:一度だけ見に行ったことがあります。歌でも「セリフ」なのがスゴくて。演技の流れを壊さず、感情も込められていて、すべてが完璧なものを見ているという感動に鳥肌がたちました。
KENN:僕はずっとバンドミュージックをやっていたのですが、ミュージカルに出るようになって、まさにその「歌なのにセリフ」という表現方法をより良く知り、歌うことがもっと楽しくなりました。どうカッコ良く歌うかだけでなく、どう歌詞を伝えようか考えるのって、キャラソンにも通じるものがあると思います。
――最後に、本作のみどころや、今後の展開に期待することを教えてください!
内田:いろんなバリエーションの曲がありますよね。綾薙学園は、生活がミュージカルなんです。
興津:うんうん。アニメーションであり、ショーである! 僕が、今後に期待することは……「くぅん〜☆」です!
KENN:何かを欲しがっているようです(笑)。
内田:ははは(笑)。ストーリー的にはteam鳳をメインに展開していきますが、その裏で密かに成長し続けるteam柊も見逃さないでほしいですね。
松岡:最終的には、team柊とteam鳳が合作で何かやれたらいいな。
KENN:すてきなアイディアです! 一体、どうやって決着をつけるんだろう? 彼らがどんな夢を追い続けて、どういうゴールに向かうのか気になります。
岡本:そうですね。僕はまだ辰己がどんな人間なのか気になっていますし、キャラクター同士の関係も不透明な部分があるので、それが明らかになっていくのか楽しみ。ゴールでは、24時間テレビのマラソンみたいに全員で空を見上げて口ずさみたいと思います!