第2期放送記念team鳳インタビュー
良きライバル、良き仲間として、
みんなでどうゴールに向かっていくのか、
楽しみにしていてください。
――2期の制作は、昨年5月のイベントでの発表でした。その時の気持ちを教えてください。
花江夏樹(以下:花江):確かイベントの最後に発表されたんですけど、お客さんの歓声、喜びを直で感じられました。僕も2期をやりたいと思っていたし、監督も「やりたいです」と言っていたので、その気持ちがみんなに届いて、すごく嬉しかったですね。泣いている方もいたり、いなかったり。
(一同笑)
前野智昭(以下:前野):そうだね。全員泣いてたわけではないからね(笑)。
花江:まだ『スタミュ』が続くっていう思いもあって、星谷たちも成長の途中だったので、それを描けるということはすごく嬉しいことでした。
――第2期がスタートするということで、ここから見る方もいらっしゃると思います。改めてそれぞれのキャラクター紹介をお願いします。
前野:空閑愁(くがしゅう)はすごく物静かな人間で、僕はこの現場で、一番カロリーを消費していないんじゃないかと思うんですけど、他の皆さんが入れているアドリブを、空閑だけ「要りません」という演出を受けたりするキャラクターでした(笑)。1期の時は気持ちを表に出すことはそれほどなかったのですが、2期では自分の中での熱いものも見えていて。みんなの影響を受けて、内に秘めたものが大きくなってきたのかなって思っています。
細谷佳正(以下:細谷):天花寺翔(てんげんじかける)は、梨園の貴公子と言われ、歌舞伎の名門の出なので学校生活が特別な感じなんです。1期では学園モノの雰囲気もあったので、世間知らずのお坊ちゃんとして描かれている部分が随所にあったんですけど、2期ではプロの表現者になっていくためのハードルみたいなものが5人に向かってくる。そうなると、彼は経験値がみんなよりも高いので、みんなを引っ張っていく部分が増えた印象がありますね。
ランズベリー・アーサー(以下:アーサー):月皇海斗(つきがみかいと)は、頑張るけど結果が出なくて。お兄ちゃん(遥斗)のことを追いかけるけど、追いつけない自分がもどかしくて悩んでいたところで、星谷と出会い、みんなともだんだん仲良くなって成長した1期でした。そこからのミュージカル学科になり、また超えなくてはいけない壁が出てくるのが2期ですね。新しく出てきた揚羽陸(CV:島﨑信長)だったりに振り回されて、月皇がどうなっていくのか楽しみです。
小野賢章(以下:小野):那雪透(なゆきとおる)は、自分に自信がなかったり、極度のあがり症なところがあるんですけど、1期では、それを何とかみんなと一緒に頑張ってきました。で、2期になってからは…まずは月皇の問題があったりするので、那雪はここが変わったってところはまだ見えてないかなぁ。那雪にも今後きっと、超えなきゃいけない壁が出てくると思うので、これからどうなっていくのか、僕も楽しみにしています。
花江:星谷悠太(ほしたにゆうた)は、1期の頃、明るく元気で前向きなおバカで、1期の中でもだいぶ成長していったんです。自分の信念みたいなものがどんどん出てきて、目標に進んでいきながら仲間たちとの絆も深めていく。周りを引きつける何かがあったんですけど、2期ではより頼もしくなったというか。他のキャラクターたちとの信頼関係がより出来上がってきていて、まだまだ未熟な部分はあるけど、それもひっくるめて彼の魅力なんだなと思います。何かを期待させられるような感じもあるし、この1年で、別人のように頼もしくなりました
――1期では何もできないところから、一気にリーダーに上り詰めた感じはありましたもんね。
花江:そうですね。彼は嫌味がまったくないので、誰からも好かれるキャラクターだなって思いました。まぁあとは、また2期で新しいキャラクターたちをどう攻略していくかっていう(笑)。
――楽しみです。ちなみに『スタミュ』での一番の想い出というと、何になりますか?
前野:たくさんありますが、最終回の収録の時にアーサーくんが感情を表に出していて、それに胸がすごく熱くなりましたね。この作品に懸ける思いが彼の表情から伝わってきたというか。それもあって2期をやれたらいいなぁと思っていたので、いざやれると決まった時の気持ちは忘れられないです。それと空閑が雪が降る中バイクで帰るという描写があって、事故に遭うフラグなんじゃないかと思ったんですけど、どうにか無事だったので、やっぱり最終回は忘れられないです(笑)。
細谷:アーサーくんは、メインでやる演じるのが『スタミュ』が初めてだったので、1期の時の佇まいが、すごくリアリティがあったんですよね。『スタミュ』ってお芝居を学校で学んでいく話で、簡単に言えば競争じゃないですか。そこで感じる周りとの差異みたいなものに焦ったり、その焦りを見せないために背伸びしたり…。そういう感じが、悪い意味ではなくて、すごくあったんです。でもついさっきやっていた収録で、音響監督の(明田川)仁さんから指示されている時の受け答えを見ていて、落ち着きがあったし、気配だったり空気だったり、周りの雰囲気を読める範囲がどんどん広がっていってるなという感じがあって。
アーサー:さっきもそれは言ってくださって。自分ではわからないんですけど、ありがとうございます!
細谷:今舞台もされているみたいだから、そういうのもいい感じに変化している要因なんだろうなって。思い出というよりは発見なんですけど、やっぱり一年経つと人は変わるんだなって。
花江:2期の第1幕の収録で「1期のランズにーやんと全然違う!」って僕も思いました。立ってる雰囲気が頼もしくなっていて、いい月皇だなって。彼は星谷よりも技術があるわけだから、それがランズにーやんとかぶる感じがして、何かいいっすよね!
アーサー:何ですかこれ(笑)。『スタミュ』の思い出のはずが、私の思い出の話になってませんか。
小野:あと1期では1回も変わらなかったランズにーやんの靴が、2期では全然違うっていう!
アーサー:あははは(笑)。
前野:そんなところまで見てるの!(笑)
花江:あぁ~、売れてきてね(笑)。
細谷:これは、愛のあるいじりです!(笑)
小野:靴がどんどんカッコ良くなっていくんですよ。
細谷:そこはやっぱり(小野)先生は厳しいですね!
アーサー:先生、よく見てらっしゃる(笑)。
――そんな小野さんの思い出は?
小野:那雪的なところで言うと、やっぱりお弁当争奪の回(第4幕)で、那雪が喧嘩に参加しに行ったのが衝撃で印象に残ってますけど。こういう学園モノって、みんなが最終話になるにつれて成長していくので、だんだん思いが強くなっていくんです。演じながらも、見守っているところがあるから、どんどん思い入れが強くなっていったなというのが思い出ですね。あとは本当に、ランズにーやんのミュージカルシーンは楽しみにしていて、それを見た時がひとつの思い出になると思います
アーサー:思い出はいっぱいあるんですけど、月皇って1期の時、立ち聞きのプロ的なところが強かったので、立ち聞きがうまいなっていうのが思い出に残ってます。大事なタイミングで部屋の前に来て、大事なことを聞いてチームに伝えて、みたいな。なので2期でも立ち聞きのプロ感が増しているのかは楽しみです(笑)。
花江:イベントの時に、確かteam鳳のように星を作って、「俺たちスターダスト!」って掛け声を裏でやったんですよ。その時に、俺たちはteam鳳だなって思ったんです。やりましたよね?
一同:やったね。
花江:その時にすごくテンションが上がったので、リアルとアニメがシンクロした瞬間だったなと思います。
――収録では、5人の息が全然合わなかったという話もされていましたが、その時は?
花江:合ってました!
――それと、歌もたくさん流れたので、レコーディングも多かったんじゃないですか?
前野:少なくはなかったですね。多かったです。
花江:毎回どのシーンで流れるのかわからない状態で録るんですよ。
小野:意外とこの組み合わせで歌うんだとか、そういうところで、どうなっていくのか予想するのも楽しみでした。
前野:どうしても歌を先行して録らないといけないから、オンエアを見たときに「あ、ここは、あれで、こういう歌詞だったの!?」ってわかることが結構あるんですよ(笑)。
――唐突に歌が流れるというのも面白かったですね。
小野:それが『スタミュ』の魅力ですから。
細谷:あれで話題になったもんね。
――そして2期の魅力と言えば新キャラですよね。同学年だと4人が新しく登場しますね。
花江:team楪の揚羽陸、蜂矢聡と、team漣の北原廉、南條聖ですね。……クセが強いですね(笑)。
前野:揚羽と北原が特に個性が強い感じだよね。
花江:それぞれ口癖があります。北原が「有罪有罪」って毎回言うので、ちょっと第2の「野暮助」(天花寺の口癖)を狙ってる感ありますよね。
前野:たぶんスタンプ化するんじゃないかな(笑)。そんな狙いも感じるキャラクターです。
花江:揚羽も一見イヤな奴に見えたり、不思議っぽい感じのキャラクターなんですけど、明確な意志がちゃんとある感じなので、物語が進んでいってどうなるかが楽しみです。
アーサー:(遥斗への憧れがすごいので)遥斗教に入っている感じなんですけどね。
前野:ダークな感じはするけど、それ含めビジュアル的にも人気が出るキャラクターなのかなって、この間、鳥海浩輔さんと分析してました。
アーサー:空閑の一番人気を超えられてしまう?
前野:たぶん行きますね!
花江:だってツタが生えてくるんだもん(笑)。
前野:彼は植物を操れるんですから(※第2期のPV参照)。
アーサー:南條は、北原に乗っかっている感じですよね?
小野:南條はこれからどうなっていくかだよね~。あそこは、良い声コンビです。
花江:蜂矢は良い奴そうだね。
アーサー:でもときどきメガネの奥が見えない時があるんですよ。何か腹に抱えてそうな感じがします。
前野:team楪だから、楪=クリスチアン=リオンの口調をリスペクトしてるのかなっていうのも見られますね。「~でーす!」みたいな。楪先輩のあの濃い世界観に動揺しない2人なので、すごく教育されている印象ですね。
アーサー:漣朔也さんは、あんなに普通の人なのに、team漣の2人はアクが強いですよね。「有罪」って言ったり。ちゃんと教育しなかったんですかね?
小野:(小声で、CVの)羽多野(渉)さんが良い人だから。
アーサー:優しいから伸び伸びとさせすぎたのかもしれないですね(笑)。
――では最後に、『スタミュ』第2期の見どころをお願いします。
前野:1期とはまた違う組み合わせで楽曲を歌っているので、そういう意味でも1期ではやれなかったキャラクターとの絡みも増えています。新キャラクターも作品を彩ってくれているので、1期以上に盛り上がっていくと思います。アンシエントがすごいメンバーなんです。その人たちに指導を仰げるということで、この先の展開が胸熱で楽しみなんですが、1期よりもいろいろな可能性が詰まっているので、2期もご視聴いただければと思います。
細谷:1期の時よりも2期をやっている時のほうが終わりがある気がするんです。時間が経つと彼らは学生ではなくなってしまうというのを何となく感じるんですね。特に天花寺はお家を継がないといけないので、限られた時間の中で仲間と過ごす時間が特別なものになっていくと思うし、彼もそれを感じているから「俺が引っ張るよ」って前に出たりする。2期は、終わりとか卒業とか、選ばれる選ばれないとか、結構大きいゴールが設定されているので、そこに向かってお話が色濃くなっていくと思います。そこが1期とは違った意味での見応えなんじゃないかなって思います。
小野:1期では中学生から高校生になったよ、みたいなふわふわな感じもあったんですけど、2年生になってキャラクターそれぞれが本気になっていってる感があるんです。僕もこのままじゃダメだみたいな。彼らの本気度も上がってきているのをすごく感じているので、2期では、彼らの熱さだったりを楽しんでもらえたらいいなと思います。
アーサー:ミュージカル俳優を目指す、熱血青春モノになっています。1期とはまた違った感動が2期にはあるので、みんなの成長物語を楽しみにしていてください。もちろん『スタミュ』らしさも残しつつ、熱血な方向に向かっていると思います。
花江:2年生になって、星谷的には、苦手とするお芝居に直面して自信も失ったりすることもあるんですけど、それをどう乗り越えていくのかだと思います。それを乗り越えた先に、彼が憧れていたあの高校生になれると思うので。あとはいつ、(その憧れの高校生が)鳳先輩だと気づくのかですね(笑)。
前野:まだ気づいてなかったんだっけ?!
花江:そこも楽しみにしつつ、あと個人的にはteam柊との絡みが2期では結構増えていて、それぞれのキャラクターもフィーチャーされているので、team柊が好きだった方は嬉しいんじゃないかなと思います。良きライバル、良き仲間として、みんなでどうゴールに向かっていくのか、楽しみにしていてください。