遥斗に否定されたショックで、 部屋に籠り、稽古に出て来なくなってしまった揚羽。 心配する星谷は、同じ役を目指す仲間として励ましたいと思ってはいるものの、 何故だかいつもの調子で踏み出すことができずにいた。 「星谷くんにも、苦手な相手っているんだね」 那雪の言葉に、自分にとって揚羽が特別な存在なのだと気付き、星谷は――。