≪6≫

その夜、船に戻り考え事をしているアルベールの元へ、クリスがやって来る。

クリス「不思議だな。ここへ来てから、きみはあの丘を懐かしそうに眺めてる。
どうしてだろう……俺も何だか懐かしいような気がするんだ。初めて来た場所なのにね」
アルベール「……」 クリス「食料も調達したし、明日の朝にはここを発つって。休んだ方がいいよ」
そう言って部屋へ戻るクリス。アルベールは、その背中に語り掛ける。
私はどうするべきか、と。
船に残り、きみを傍で守り続けるべきか……苦しむ人々のために、船を降り戦うべきか……。
苦悩の末、アルベールは答えを出す。

「一度は背を向けた同じ国に生まれた者たち……見殺しには出来ない」
夜明け前――レジスタンスに加わるべく、1人船を降りるアルベール。