≪11≫

港近くの宿屋にて。船出を前に、クリスたちはそこに集まる約束をしていた。
しかし、アルベールの姿はない。

クリスは仲間たちに、「一緒に来てくれとは言えなかった」と告げるのであった。
そこへ、旅立ちの支度をして姿を現すアルベール!

クリス「アルベール!?」 アルベール「私たちは親友、血を分けた兄弟よりも強い絆で結ばれている。これからも、いつも共に」
アルベールの決意が嬉しいクリス。しかし、本当にいいのかと問う。

クリス「俺は王の役目を放棄して海に戻る……この後ろめたさを、君まで背負う必要は……」
その時――アンリが言う。「ボクがこの国に残る!」と。

アンリは、海賊として生き続けることを望んでいるクリスの気持ちを想い、自分が国に残って王になると宣言する。
臆病で弱虫だったアンリも、この戦いの中で大きく成長していた。
戻る場所のないジョバンニは、アンリに雇われ若き王の従者となることに……。

アンリ「行って? きみには王様より、船長が似合ってるよ」 クリス「アンリ……有難う。でも忘れないで。離れていても、心はひとつだって!」

~フィナーレ~

民が笑顔で見送る中、船出の時を迎えるクリスたち。
民は皆、平和をもたらしてくれた正義の海賊・ブラッディ・ロジャーに敬意を表し、
クリスたちはその想いに応えるべく、海から祖国の平和を守り続けると約束する。
キャプテン・クリスの指揮の下!
海と陸、別れ別れになってしまっても心はひとつ。いつも心にCaribbean Groove!

終幕