≪1場:ランバートとアレクシスの少年時代≫
♪『オーバーチュア』(歌唱:アンサンブル)
舞台役者の息子・ランバートと劇場主の息子・アレクシスとの出会い。
父親の背中に隠れている内気なランバート。そんな彼にアレクシスは言う。
「僕の宝物をあげる」
アレクシスは大事にしていたボタンのコレクションをランバートに差し出した。
2人は瞬く間に打ち解け、劇場の屋根裏部屋で夢を語り合う。
2人の夢は『舞台役者になること』。
アレクシスは才能に恵まれ、役者に相応しい華やかさを持ち合わせていた。
一方のランバートはどこか自信なさげ。
そんな親友を、アレクシスは力強く鼓舞する。
♪『僕たちの未来』(歌唱:少年ランバート&少年アレクシス)
舞台の上では何にでもなれる! 王様にだって、恐ろし~い怪物にだって!
いつか一緒に舞台に立とう。
「君の未来は僕の未来。僕の未来は君の未来」と語り合う2人。
そんな朗らかなムードから一転。
不慮の事故から咄嗟にランバートを庇い、大火傷を負うアレクシス。
アレクシスの顔には消えない傷が残り、役者としての夢を絶たれてしまう。
『いつか一緒に舞台に立つ』
夢やぶれたその時――2人の背後に『影』が現れる。彼らは一体、何者なのか……。