≪8場:ランバートの苦悩≫

♪『トップスター その名はハーディー!』(歌唱:アンサンブル)

 ランバートが憧れる、ウエストエンドのスター・看板ダンサーのハーディーのステージ。
 アンサンブルの歌と客席から起こる手拍子の中、煌びやかなダンスを踊るハーディー。
 劇場は大歓声に包まれ――幕が下りる。

ステージを終えたハーディーが、劇場主とランバートについての話。
ランバートにメインの役を――と推したのはハーディーであったが、ここ最近のランバートはスランプ気味であることが語られる。

アレクシスへの罪悪感から、未だ迷いのあるランバート。
稽古場にて、演出家や共演者からのダメ出しを受けている。
自分が情けなく、歯痒いランバート。

一方、ランバートと苦楽を共にしてきた役者仲間のオーランドの独白。
ランバートの下に舞い降りた成功の兆しに、小さな嫉妬の炎が灯る。