≪14場:ランバートの夢≫
夢を絶たれたランバート。怪我をした足を引きずり、無人の劇場に足を踏み入れる。
自分が立つはずだった舞台。喝采を浴びるはずだった舞台。
しかし、それは叶わなかった……。
自分の晴れ舞台を空想するランバート。眩しい照明。周りには煌びやかなアンサンブル。
舞台の中央でスポットライトを浴びるのは――自分。
♪『ランバートの夢』(ダンス:ランバート)
空想の世界の中で、堂々と、完璧なダンスを披露するランバート。
沸き起こる喝采。
しかし――夢が覚め、現実を突きつけられるランバート。
世界から見放されたような気持ちで、立ち尽くす。