≪11場:奈落落ち≫

そんな中、ランバートが初メインキャストを飾る舞台のゲネプロが行われる。

♪:『劇中劇』(ランバート&アンサンブル)

 群像シーン。多くのアンサンブルに囲まれ、舞台の中心でパフォーマンスするランバート。

身をひそめているルーカス。誰にも気付かれずにランバートに近付く機会を狙っている。
その姿に気付くオーランド。
ルーカスの目的を知りながら、ランバートへの妬みゆえに、ルーカスをランバートの元へと導いてしまう。

ゲネプロを終え、人けのなくなった舞台の上。
本番を間近に控えながらも、未だ友人への罪の意識を拭い去れないランバートは独白する。

ランバート「アレクシス……僕が未来を奪ってしまった親友……その苦しみを知りながら、僕だけが夢を掴むなんて……」
そこに忍び寄るルーカス、悪魔のように囁きかける。

ルーカス「お前がアレクシスの枷だ。奪った未来への償いに……地獄へ落ちろ!」
ルーカスはランバートを奈落に突き落とし、逃亡!